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温湿度を制御しながら、構造変化や三次元構造がわかります

製品の機能発現メカニズムを解明するためには、「機能を発現している“その場”で何が起こっているか?」を直接調べることが重要です。三次元構造を非破壊かつ大気中で分析できるX線CTは、さまざまな“その場”を再現し、内部構造の変化を把握する上で非常に有効な手法です。ここでは、温湿度を制御することで、環境の変化に伴う内部構造の変化を可視化した事例を紹介します。

不安定な材料の構造確認

潮解性材料について、図1に示すように温湿度環境を制御しながら、連続的にX線透過像を取得しました。

図1 温度・湿度の変化

その結果、潮解性材料は図2に示すように、①加湿前と比較し、②加湿直後から変形する様子が確認されました。さらに、③加湿中では多孔質材料の内部に潮解性材料が侵入していく様子(図2 ③加湿中の赤矢印)も捉えられ、④加湿後は元の形状から大きく変化しました。さらに、図3に示すように、構造変化の前後を三次元構造で比較することも可能です。

図2 X線透過観察結果
図3 再構成像(立体像)

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