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腐食などに影響するヨウ素を正確に定量できます

ハロゲンは腐食等に影響するため、電子部品など各種部材中の含有量を正確に把握することは非常に重要です。一般的に燃焼IC(イオンクロマトグラフ)法はハロゲンの定量分析手法の一つですが、ハロゲンのうちヨウ素は吸収液への溶解性等の問題から、従来、正確に定量することが困難でした。当社では、前処理条件を工夫し、ヨウ素を正確に定量することが可能となりました。
今回はジヨードメチル-p-トリルスルホン〔図3〕のヨウ素を定量した事例を紹介します。

ジヨードメチル-p-トリルスルホンのヨウ素量 回収率確認

燃焼IC法〔図1,2〕により、ジヨードメチル-p-トリルスルホン〔図3〕のヨウ素を定量した結果を図4に示します。添加剤を加えていない従来条件では回収率は80%程度ですが、燃焼ICの吸収液に添加剤を適量添加した結果、回収率が100%となりました。この手法により、燃焼可能な部材中のヨウ素を正確に定量することが可能となります。

図1 加熱燃焼ガスサンプリング装置
図2 燃焼吸収によるハロゲンの状態変化
図3 ジヨードメチル-p-トリルスルホン
図4 ジヨードメチル-p-トリルスルホン中のヨウ素の回収率(%)

 *上記手法でのヨウ素の定量下限値はおおよそ数ppm程度(試料によって異なる場合あり)

その他の応用

  • 自動車部品,産業機器,家電,精密機器,センサー,半導体等の腐食成分分析
  • 腐食性ガス成分定性,定量分析

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