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大気非暴露下での組成分析が可能です

大気中の酸素・水分・二酸化炭素などの影響を受けやすい材料を分析する場合、サンプリングから測定までの一連の操作を大気非暴露下で行う必要があります。弊社では、グローブボックスや各種試料管を駆使することで、大気非暴露下での組成分析を行うことが可能です。

リチウムイオン二次電池の電解液の劣化解析

現在、リチウムイオン二次電池(LIB)は携帯電話、ノートパソコンを始め、幅広い電子・機器に搭載され、さらに、将来的には自動車の動力源としても実用化が進んでおり、今後、さらなる性能向上と安全性の確保が求められています。そのため、電池性能を左右する電解液を劣化解析することは、LIBの寿命や出力に関して重要な情報を与えます。弊社では、大気非暴露下でのLIBの電解液について、下表に示す分析が可能で、これらを組み合わせることにより、総合的な劣化解析ができます。ここでは、その分析メニューと事例を示します。

表1 LIB電解液の分析メニュー
図1 電解液の劣化前後の19F-NMR測定結果

外部標準を用いた19F-NMRの定量法により、電解液中のフッ酸の定量が可能です。

図2 電解液の劣化前後のGC/FPD(P)測定結果

GC/FPD(P)検出器はP含有成分を選択的に高感度で定性することが可能です。フルオロリン酸エステルのような電解質由来の劣化生成物も容易に検出できます。さらに、19F-NMRにより定量することも可能です。

その他の応用事例

  • 水分で変性する有機材料
  • 嫌気性有機材料など

高分子分析の中で、大気中の酸素・水分・二酸化炭素などの影響を受けやすい材料を、グローブボックスや各種試料管を駆使することで、大気非暴露下での組成分析を行った事例をご紹介しました。

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