PET加熱延伸時の応力・配向性評価(ラマン分析)
高分子材料は成形加工時に延伸を行うことで光学特性や機械特性を獲得します。
その際、延伸温度や速度の違いによって生じた配向性や応力は製品特性に影響を与えるため、試料延伸時の配向性・応力分布を評価をすることは製品開発にとって重要となります。
今回はポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを80℃で加熱延伸しながら材料に生じた応力・配向性を顕微ラマンマッピングにて評価しました。
動的・その場環境下での顕微ラマンマッピング評価では、試料の成分分布の変化に加え、配向性・応力・結晶性などの情報も同時に複合的に解釈することが可能です。