顕微レーザーラマン分光光度計
Laser Raman Microspectroscopy(µLR)
概要
試料にレーザー光を照射すると、ラマン散乱光が発生します。その散乱強度を検出器で測定することにより、分子の構造決定や未知物質の同定を行う装置です。
特徴
- 有機化合物の構造解析[特に骨格構造(C=C,ベンゼン環)の変化の分析に有効]。
- 炭素材料の構造解析が可能。
- 微小領域(約1~20µm)を高感度で測定可能。
- 配向評価、結晶性評価も可能。
- 励起光により蛍光が誘起され、ラマン散乱光検出が困難な場合あり。
測定対象試料とサイズ
面積として2µmφ以上(これより小さい場合はご相談下さい。)
分析事例一覧
- 高分子フィルム延伸時の応力と配向性を可視化できます
- 複合分析で吸水性の要因を明らかにできます
- 化粧品の耐水性の違いを複合的な分析で明らかにできます
- 材料の応力を可視化できます
- そのままの状態で三次元の成分分布がわかります
- 複合分析により製品の機能に繋がる要因を明らかにします
- 加湿環境における微小領域の組成分布がわかります
- マルチスケールでの各種イメージング分析が可能です
- 高分子材料の分子配向性がわかります
- 有機/無機複合材料の成分分布を明らかにできます
- エマルションの組成と成分分布が同時にわかります
- サブミクロン~ミクロンオーダーの組成・構造分布がわかります
- 樹脂中の微小異物をそのまま分析できます