液体クロマトグラフ/質量分析装置
Liquid Chromatography – Mass Spectrometry(LC/MS)
概要
液体クロマトグラフ/質量分析装置(LC/MS)は、高速液体クロマトグラフ(HPLC)と質量分析計(MS)を結合させた複合システムであり、高速液体クロマトグラフ(HPLC)により分離したのち、イオン源を介してイオン化しMSスペクトルを得る装置です。
MSスペクトルでは、その成分の分子量に関連する情報を得ることができます。また、イオンを解離(フラグメント)させることで、化合物の部分構造情報を得ることが可能であり、成分の分子構造解析に威力を発揮します。
特徴
- 液体に溶解しイオン化するものであれば多くの化合物を分析することが可能。
- ガスクロマトグラフ/質量分析装置(GC/MS)で検出困難な分子量1000以上の成分の同定も可能。
- 未知化合物の定性分析では無くてはならない分析ツールの一つ。
保有のイオン源およびMS型式
- イオン源:エレクトロスプレーイオン化法(ESI)、大気圧化学イオン化法(APCI)、大気圧光イオン法(APPI)
- MS型式:四重極型(Q)、四重極飛行時間型(Q-TOF) 、イオントラップ-フーリエ変換型(IT-FT)等
測定対象試料と必要量
液体に溶解する成分(化合物によりイオン化強度等が異なりますので、一度ご相談ください)
液体試料:数mL程度(ppm~wt%オーダー程度)
固体試料:10mg~1g程度