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微小異物分析の紹介

材料表面や内部に異物が発生すると外観不良、接着不良、電気的な接触不良等の不具合が発生します。これら異物の存在状態や成分を分析、同定することにより異物の発生要因を突き止め、各種不具合を防ぐ対策の検討が可能となります。当社には異物分析における多くの経験と蓄積したデータがあります。

  1. 顕微鏡観察
  2. 前処理
  3. 分析
  4. 異物の特定および総合解析

顕微鏡観察

サンプリング前の異物の写真撮影を行います。

光学顕微鏡(OM)

異物を顕微鏡下で確認します。必要であれば、分析前に写真撮影します。

  • 費用目安:1万円~/検体

前処理

必要に応じて異物の分離を行います。

サンプリング、切断

異物の大きさや存在状態および分析方法を考慮し必要に応じて、適切な試料調製を行います。

  • 費用目安:0.4~10万円/検体

分析

有機物

顕微フーリエ変換赤外分光光度計(μFT-IR)

微小、微量有機物の定性分析に有効です。

  • 費用目安:6万円/検体

飛行時間型二次イオン質量分析装置(TOF-SIMS)

試料表面に存在する極薄い異物の分析に有効です。

  • 費用目安:20~28万円/検体

顕微レーザーラマン分光光度計(μLR)

試料サイズ1μm以上で測定可能です。

  • 費用目安:8万円~/検体

X線光電子分光分析装置(XPS,ESCA)

試料サイズ数10μm以上で測定可能です。nmレベルの薄膜付着物に有効です。

  • 費用目安:8~12万円/検体

熱分解ガスクロマトグラフ/質量分析装置(GC/MS)

数10μg以上で測定可能で、微量ポリマーの定性分析に有効です。

  • 費用目安:20万円/検体

無機物

電界放射型走査電子顕微鏡-X線マイクロアナライザ(SEM-XMA)

異物の形状観察と元素組成分析、有機物の形態が知りたい場合にはSEM観察を行います。

  • 費用目安:5~10万円/検体

X線光電子分光分析装置(XPS,ESCA)

表面の元素組成と結合状態の分析を行います。

  • 費用目安:8~12万円/検体

電界放射型オージェ電子分光分析装置(FE-AES)

試料サイズ数10nm以上での表面元素情報の評価に有効です。

  • 費用目安:6~10万円/検体

混合物

有機・無機の混合物や、どちらの可能性も考えられる場合には、有機物、無機物の両方の分析を行います。

異物の特定および総合解析

分析結果より異物成分を判断します。また、分析・解析結果より導き出された成分の妥当性をご相談します。必要に応じて、異物発生の原因と推測される標準物質の測定も行い、データの比較を行います。

※異物の存在状態により、上記料金と異なる場合があります。詳細につきましてはご相談下さい。

お問い合わせ・ご相談

高分子分析、形態観察、表面分析、組成分析など、評価・分析に関するご質問・ご依頼はお気軽にお問い合わせください。

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