フィルム中の微量不純物の元素分析
近年、クリーン化の要求が高まっている半導体関連製品や電子機器の汚染、環境問題などから、製品や製造工程に用いられるフィルム・テープ・粘着剤などのプラスチック中の微量不純物の元素分析も非常に重要になっています。当社は、多種多様な高分子材料中の微量不純物の元素分析について多くの実績を持っており、信頼性のある分析結果をご提供しています。
前処理
金属元素(希ガス、ハロゲン窒素、酸素、揮発性元素を除く元素)
乾式分解法
試料1~25gを燃やし、灰分を稀酸5~25mlに溶解します。
- 費用目安:2.5~3.5万円/検体
金属元素(希ガス、ハロゲン窒素、酸素などの元素を除く元素)
マイクロ波分解法
試料0.1gを最適な酸でマイクロ波分解し、超純水で25~50mlに定容します。
- 費用目安:2.5~3.5万円/検体
金属元素(酸分解が困難な非揮発性元素)
アルカリ融解法
試料0.1gを最適な融剤で溶融させ、稀酸50mlに定容します。
- 費用目安:3.0万円/検体
非金属元素(F, CI, Br, I, S)
燃焼ガスサンプリング
試料10~30mgをAr/O2気流中で燃やし、生成ガスを水溶液にバブリングして吸収させます。
- 費用目安:2.0~2.5万円/検体
分析
金属元素(測定溶液中の定量下限:10~100ppb)
ICP発光分析(誘導結合プラズマ発光分析装置 ICP-AES)
必要な液量は5~10ml/1試料・1元素
- 費用目安:0.9万円/検体・元素
金属元素(測定溶液中の定量下限:10ppt~1ppb)
ICP質量分析(誘導結合プラズマ質量分析装置 ICP-MS)
必要な液量は5~10ml/1試料・1元素
- 費用目安:1.8万円/検体・元素
非金属元素(測定溶液中の定量下限:5ppb)
イオンクロマト分析(イオンクロマトグラフ IC)
必要な液量は5~10ml/1試料
- 基本(1検体1成分)2.5万円 追加1成分 1.5万円
総合解析
各種分析結果を総合して、フィルム中の微量不純物の元素分析について解析します。
※上記料金は一例です。分析目的により分析手法、料金が異なる場合がありますので、詳細につきましてはお問合せください。